坐骨神経痛でERに運び込まれる
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■目次■
1.もしヘルニアだったら…と背筋が凍る
2.アメリカの救急車は有料で高額
3.まだ医療保険には入っていなかった
4.請求書は後日送られてくる
彼が2日位前から腰痛から始まり、立つことも座ることも歩くことも全くできなくなりました。
少しでも動こうものならものすごい叫び声を上げます。
最初元看護師のおばあちゃんに痛み止めとアイスパックをもらって応急処置をしましたが痛み止めが効いたのは一瞬だけ。
又すぐに激痛が走って叫び声をあげました。
再度おばあちゃんを呼んだら救急車を呼ぶしかないと言いますが彼が頑なに嫌がります。
ですが巨漢の彼を誰も車まで運べないので、最終的には救急車を呼びました。
日本にいた時に彼と似たような体型(身長180センチ以上で体重が130キロ程度)の元同僚が同じような症状で動けなくなりました。
その時は立つことも座ることも出来ず床に転がされて、男性2人がかりで車まで運んだそうです。
その人の症状が椎間板ヘルニアだったので検索してみたらある方のブログでアメリカで約530万円、保険適用でも80万円かかったと書いてあり血の気が引きましたが
病院で診察してもらうと、椎間板ヘルニアではなく坐骨神経痛(Sciatica)でした。
坐骨神経痛とは病名ではなく、坐骨神経が圧迫などによって痛みを感じる症状のことで、お尻から下肢にかけて痛みやしびれが続く状態のことです。
ちなみに彼曰く暖かいウォームパットが気持ち良く、痛みが少し緩和したそうです。
アメリカの救急車は日本と違い有料です。
画像引用元/損保ジャパン公式サイト
こちらは損保ジャパンのサイトから引用したものですがサウスカロライナではなくニューヨークです。
少し古い情報でレートも120円で計算されてますので参考までに。タクシーのように距離によって値段が上がっていくのも特徴です。
そして2人ともまだアメリカの医療保険には入っていませんでした。アメリカには日本の国民健康保険のような公的医療保険制度はありません。
個人で民間の保険に入る、もしくは会社が加入している民間の保険に入るかのどちらかです。
保険料は保険の種類によって変わり日本のように一律○割負担のような決まりはありません。
保険に入ろうかと話をしていた時に買ったばかりの中古車が壊れディーラーに話して修理に出しましたが、修理終了後走って2分で壊れました。
その後2回修理に出しましたが2回ともその日のうちにすぐ壊れ（‼︎）この時に今度車を買う時は、絶対に中古のアメ車は買わないと固く決心。
結局別の中古車に変えてもらいましたがそんなこんなでバタバタしており保険に入るのを忘れていました。
その上坐骨神経痛で救急車とはまさにふんだりけったり、泣きっ面に蜂です。しばらくはおじいちゃんに借りた歩行器（walker）を使ってました。
病院では請求額はいくらか分かりませんでした。後日請求書が送られてくるそう。
当時無職だった私達は病院の配慮でその場でメディケイド(州政府運営の低所得者層対象の健康保険）適用後の請求金額にして貰いました。
もし健康保険未加入で何も言われなければその場でメディケイドの申込み可能か、適用した金額になるか聞いてみて下さい。
ちなみに彼は日本に来る前に盲腸になりましたが当時医療保険には入っておらず約4000ドルを現金一括で払ったそう。
アメリカは保険料が高額な上払い渋りもあるらしく医療保険に加入していない人が多いそうです。
日帰りの手術でしたがまだ麻酔から覚めたばかりで朦朧としている彼を看護師さんが
往復ビンタで叩き起こしGet up!（起きろ‼︎）と一喝。
おじいちゃんに抱きかかえられながらヨロヨロ歩いて帰ったそうです。
利益優先で早くベッドを空けて次々と患者を入れたいかもしれませんがそれにしてもひどい扱いです。
話は戻って病院からの帰りに薬局へ。病院からデータが飛んでいて名前と生年月日、電話番号を言うと処方箋を見せずともすぐに薬を出してくれました。
そういう話の早さはさすがアメリカ。これで医療費が安ければ言うことなしです。
ところでアメリカでは医療費の踏み倒しが多いと聞きます。医療費の取り立ては他の取り立てに比べクレジットスコアに与える影響が少ないからだそうです。
クレジットスコアとは、その人の「信用度」を数値化したもので、スコアが低いとローンが組めなかったり、たとえ組めても利子が高くなります。
あるアメリカ人 から聞いた話では病院からは7年経てば請求書が送られてくることがなくなり
クレジットスコアにも影響があまりないそうなので、中には払わない人もいるそうです(※払わなくていいわけではありません)
少し古い情報ですが、2020年の知恵袋の回答でこんなものも見つけました。
引用元:YAHOO! Japan知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10226092840
もしかして、病院側もこの人から踏み倒されるよりまだマシと思って、その場で保険対応にしてくれたかもしれません。
それでは今日はこの辺で！
Yoko
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