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ハリケーンによって倒れた木。この写真のように根元からズボッと倒れている木と、途中でボキッと折れる2パターンの倒れ方をしていました。
皆さんこんにちはYokoです!!
アメリカ南東部を9月26日から縦断したハリケーン「へレン」は各地で洪水・停電を引き起こし
サウスカロライナに住む私達は幸い大きな被害はありませんでしたが6日間停電しました。
今回は私がアメリカへ移住後、初めて体験した大型ハリケーンについてお話ししたいと思います。
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1.ハリケーン「ヘレン」
9月26日にフロリダ州に上陸した超大型ハリケーンへレンは各地で広範囲にわたり大きな被害を引き起こしました。
ハリケーンは1から5までの強さのランクのカテゴリーがあり、今回はカテゴリー4でした。
ちなみに2005年にアメリカ南東部を襲ったハリケーンカトリーナは最大時で最高のカテゴリー5。
2022年のハリケーンイアンの時はカテゴリー4でしたが私の住む地域では全く被害ががありませんでした。
その為完全に油断しておりハリケーンに対する備えを全くしていませんでした。
夜中に強風が吹いていたのですが、近所で大きな木が結構倒れていたにもかかわらず、私は全く目を覚ませずにその時グーグー寝ていました。
朝起きたときに天井のファンが止まっていたので、その時初めて停電に気づき、外を出て周りを見渡すと向かいの家のガレージが倒木によって潰されていました。
夜はキャンドルナイト。もともと家にあったものに2つ買い足しました。
寝ている間もつけっぱなしにしていたので(倒れない安全なもの)朝はアロマキャンドルの良い匂いが家中に漂っていました。
その他の手元の明かりは、以前いただいたペンライトと携帯のライトで対応。
停電後初めて外に出て夜空を見上げた時に星がびっくりする位たくさん綺麗に出ていたので驚きました。
9月の後半はまだまだ蒸し暑い日があります。冷蔵庫の中の日持ちのしないものは急いで食べましたが、開封後のチーズは異臭がしたので捨てました。
前日に買い物に行ったばかりでもったいないですがしょうがありません。停電は隣の街まで行けば復旧していたので食事はそこで済ませ
家にある程度缶詰などは保管していたので新たに食料品は買いませんでした。
シャワーのお湯は1日目の夜だけ出ました。その後は断水に備えてストックしておいたボディ用のウェットタオルで体を拭いてしのぎました。
今回の停電で個人的に1番辛かったのは、プチ鬱状態になったことでしょうか。
私は日本に居た時に大震災の経験したことがあり、周りのアメリカ人たちに比べ慣れていると思っていたのですが
1日中暗い部屋の中にいると(我が家を含む近辺の古い家は窓が小さく壁も茶色く、日中は電気をつけなければ薄暗い家が多い)
何もかもやる気がなくなり、インターネットは電気が復旧する2日前に復旧したのでNetflixを見ようとしましたが、見たいものを探す気力すら起きませんでした。
セロトニン不足と思い、外に出てウォーキングをしようと頭では思っていても、体は言うことが聞かず椅子から立ち上がれませんでした。
さらに巨体の彼がエアコンが使えず暑くて眠れないとずっとイライラして文句を言っているのを隣でずっと聞き続けたせいか
自分まで気分が落ち、珍しくネガティブな発想ばかりするようになりました。
こんな感覚は初めてで自分が思っていた以上にメンタルがやられていたのかもしれません。
このまま家にいてはダメだと出来るだけ日中はドライブをして車の中で涼みついでに携帯やiPadの充電
彼の友人が経営する電気が復旧したお店に行っておしゃべりをして一緒に過ごしました。
3.Uber Eatsで稼ぐ
夜はこのまま家でじっとしていてもさらに気分が落ち込みそうなので、Uber Eatsに出ることにしました。
道によってはまだ停電中で真っ暗、大木が道に倒れていたり電線がベロンとぶら下がっていた道もありました。
危険なので運転は彼に任せて私はお手伝いする程度。
私達は配達の合間に2人で外食できましたが、家で料理ができない人たちは皆Uber Eatsを注文するので、不謹慎ですがこの時は結構稼げました。
真っ暗で危険な道の配達をねぎらってくれたのか、いつもに比べてチップを弾んでくれる人も多かったです。
意外だったのは、夜の10時以降でも結構注文が多かったことです。カロリーの高いアメリカのファーストフードを寝る前に食べのは体に悪そうですが‥
地域ごとに配達の傾向が分かるグラフ。この地域では夜11時から2時頃も忙しいのが分かります。
夜の6時半位から適度に休憩を挟みつつ、12時か1時ごろまで4日間稼働で
1日目77.54ドル
2日目193.06ドル
3日目155.59ドル
4日目101.25ドル
合計527.44ドル(約78,500円)稼ぐことが出来ました。
4.ミニマリストのデメリット
我が家はガスが通っていない為、停電中冷蔵庫の中の食材を調理するのにバーベキューコンロ購入。
朝一の午前6時に行っても既に1番安い1口コンロの約19ドルは品切れしていました。
6日ぶりに電気が通った後にまず最初にした事はシャワーを浴びてその後溜まりに溜まった洗濯をしたことです。
今回の件で行き過ぎたミニマリズムは災害時に結構大変だと気づきました。
私はゆるミニマリストで必要最低限の衣服しか持っていなかったので自分の服がなくなった後は、彼のTシャツを毎日着ていました。
下着や靴下などの小物はスーパーでもらったビニール袋に入れて洗い、排水は指で底に穴を開けてやっていましたが
少し大きなものは洗うのも大変でなかなか乾きません。
2人暮らしなので服を借りることができましたが、これが1人だと買いに行くか手洗いになります。
タオルがなくなると手や顔を洗った後はキッチンペーパーで拭き、その後洗面所の周りを拭いてさらに床を拭いて捨てたので、停電中洗面所周りはピカピカでした。
キッチンペーパーとトイレットペーパーだけは大量買いすると単価が安くなるので普段から多めにストックしていたので助かりました。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言いますが、必要最低限+ αは備える為これからは少し余裕を持ってタオルや服を増やそうと思いました。
FEMA
その後私たちはFEMA (人災天災を問わず大規模災害対応専門の米国国土安全保障省の中の機関)に支援を申し込みました。
FEMA
https://www.fema.gov/
申し込みはインターネットからで3日後に担当の男性が家に来て、割れたガラスなどの家の被害と
ハリケーンで壊れた電化製品や新たに買ったものなどをチェックして、20分ぐらいして帰っていきましたがその後残念ながら支援は断られました。
正直このFEMAの審査の基準がよくわからなく知り合いの私の家よりもさらにひどい内部が破滅的な状態になった家は支援を断れ
ほぼ無傷の家は300ドルが支払わられたそうです。
American Red Cross
アメリカ赤十字社のこと。1881年アメリカのワシントンD.C.で設立され緊急援助、災害援助、災害準備教育を提供しています。
”米国赤十字は災害被災者を保護し、食事を与え、精神的な支援をし続けてきました。また、救命技術を教え国際的な人道支援を提供するほか、軍人とその家族のサポートも行っています。“
引用元: アメリカ大使館公式マガジンアメリカンビュー
https://amview.japan.usembassy.gov/american-red-cross-helps-those-who-suffer/#:~:text=%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E8%B5%A4%E5%8D%81%E5%AD%97%E3%81%AF%E3%80%81%E7%81%BD%E5%AE%B3%E8%A2%AB%E7%81%BD,%E3%81%AE%E7%8C%AE%E8%A1%80%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%25E3%2580%2582
人づてに聞いた話ではFEMAとアメリカ赤十字社は連携しているらしく、FEMAが視察に来て完全に全壊、住める状態の家ではないと判断した場合は
赤十字社に連絡をし、赤十字社が被災者が一時的に住む家の資金を提供するとのことです。
gofundme
アメリカのクラウドファンディングです。事故、災害、病気など困難な状況に対する支援等の為にオンライン上で資金を集めることができます。
それ以外でもお葬式の資金集めや、資金難の私立学校が寄付を呼びかける
ポテトサラダが作りたいから10ドル寄付を募るなど見ていたら何でもあって結構面白いです。
gofundme.com
これはハリケーンの被害にあった家の女性のお姉さんが寄付を呼びかけ目標は10,000ドル。今のところ74人から合計8251ドル集めることができています。
アメリカには火災保険や住宅保険に入っていなくても、民間の支援が結構手厚いことがわかります。
実際私の街の教会やボランティア先でも人々に食料を提供していました。
6.最後に
今回はアメリカに移住してきて、初めて経験した大型ハリケーンについてお話しさせていただきました。
隣のノースカロライナ州ではさらに被害が激しくニュース見ていて心が痛みました。
今回のことで我が家では1週間程度の停電に備えるには以下のことが必要だと分かりました。
・バーベキューコンロ
・体を拭くボディシート
・キッチンペーパー
・少し多めの服とフェイスタオル
・冷蔵不要の保存食
・外に出て人と話すこと
ガソリンで動くジェネレーター(発電機)は1000ドル以上し、ガソリン代もかかる上2日ぐらいしか持たないので、今のところ買う事は考えていません。
近隣の停電していないホテルは普段1泊100ドル位のところが5倍以上の値段に跳ね上がっていたのでホテルに避難する事は現実的ではありません。
移住してきた当初私の住む街はハリケーンや竜巻、地震などの大きな被害が滅多に起こらない場所と聞いていたので安心しきっていました。
ですが結局どこに住もうと人間は大自然の脅威には逆らえません。予測もできないのでやはり日ごろの備えが大切だと感じました。
それでは今日はこの辺で!
Yoko
Xはほぼ毎日更新!!
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